インタラクティブ配信における利用状況報告ファイルフォーマットについて
2013年4月 1日版
イーライセンス管理作品をインタラクティブ配信にてご利用された場合は、本フォーマットに従い報告データを作成して、3 ヶ月に一度、1 ヶ月単位に、クリアランスシステムよりご報告下さい。
ご報告スケジュール
ご利用期間 |
ご報告月 |
4 月~6 月 |
7 月 |
7 月~9 月 |
10 月 |
10 月~12 月 |
1 月 |
1 月~3 月 |
4 月 |
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利用状況報告作業の簡素化を図るため、 JASRAC への報告フォーマットとの互換性を重視した
ファイルフォーマットに対応しています。この文書は、その報告に使用するファイルフォーマット
について記述されています。
ファイルの内容は後述 [3] の通り、タブ区切り形式に
なっています。Windows の「メモ帳」や Mac の「テキストエディット」
「Simple Text」など、一般のテキストエディタを利用して作成していただく
方法と、マイクロソフト・エクセルのような表計算ソフトを利用して作成し
ていただく方法があります。ただし、表計算ソフトなどのアプリケーション
を利用して作成する場合、アプリケーション独自のファイル形式 (エクセル
ファイルなど) は受け付けられませんので、必ずタブ区切り形式で保存し
てからご登録ください。
ご不明な点につきましては lcs@elicense.co.jp までお問い合わせ
下さい。
[1]. JASRAC の報告形式との相違
イーライセンスに報告するファイルフォーマットと、JASRAC の報告フォーマットの主な相違点は以下の 3 点である。
- (1) 追加されたフィールドが存在する
- ファイル内の各行に記述された楽曲利用情報のうち、
20番目と21番目のフィールドは、管理団体の識別などに使用される。詳しくは、
「[3-1]. 一行内の各カラム要素」の (20) および (21) を参照。
- (2) 記入が必要なフィールドが異なる
- 各行の記入フォーマットは、追加フィールド以外については
JASRAC で利用されているものと同一であるが、
記入が必須であるフィールドは異なる。
どの項目が必須であるかは、それぞれの説明を参照のこと。必須でない項目は無視されるため、記入してもしなくてもよい。
- (3) 遡及分報告が必要となる
- 四半期締め後、翌月上旬に管理確定作品リストと共に、遡及対象作品リストを公開。
「遡及対象期間」は通常の利用報告対象期間から、2四半期前までに限る。
具体例: 2013年7月報告(2013年4-6月利用分)の場合
通常の報告と併せて、2013年1-3月及び2012年10-12月利用分ファイルの作成が必要。
使用実績のない場合は報告の必要はない。
[2]. ファイル名
-
ファイル名内の各要素は、次の規則で並んでいるものとする。各要素の区切に "-" (ハイフン) を入れておく。
また、記入できる文字列は半角英数字とハイフンに限定し、全角文字とハイフン以外の記号は禁止とする。
- [許諾番号]-[実績年月]
- ファイル名の例: ID12345-201304.txt
※遡及報告分ファイルの場合は、ファイル名の先頭に「s」を記載
遡及報告分ファイル名の例: sID12345-201301.txt
[2-1]. 許諾番号 (7桁)
書式: [ライセンス番号(7桁)]
文字: 英数字
概要: サービス申請時に取得したライセンス許諾番号。
例: 許諾番号が ID12345
→ ID12345
[2-2]. 実績年月 (6桁)
書式: [実績年月(6桁)]
文字: 数字
概要: 報告対象となる年月。
例: 2013年 4月の報告
→ 201304
特記1:報告期間は 1 ヶ月単位とし、それ以外の期間はエラーとする。
-
基本的には、ファイル内の一行が一曲の利用情報に相当する。ただし、同一曲
でも「詞のみの利用」「楽曲の利用」のように異なった状態で利用された場合
は、別々の利用情報として複数行で報告すること。
一行にタブ区切りで要素を書いていく。空欄の場合、タブが連続する。ア
プリケーション独自のファイル形式 (エクセルファイルなど) は受け付けら
れないので、マイクロソフト・エクセルのような表計算ソフトで作成する場
合は、作成後タブ区切り形式で保存する。
ファイル内の日本語のエンコーディング (いわゆる漢字コード) は SJIS と
する。また、改行コードは Windows 互換 (CR+LF) とする。
注意:ファイルの形式と項目は JASRAC の利用報告フォーマットの末尾カラム
を拡張したものであるが、必須項目は異なる。どの項目が必須であるか
は、それぞれの説明を参照のこと。必須でない項目は無視されるため、
記入してもしなくてもよい。
また、一行内の 22 番目以降の要素は無視する。
-
下記の順番で情報が記入されているものとする。必須項目ではなく空欄にする
としても、タブを省略できないことに注意。
なお、以後「1 コンテンツ」という用語は基本的には「ひとつの再生ファイル」を想定している。
ひとつのコンテンツ内で複数の楽曲が使用されている場合があり得る。
- (1) インターフェイスキーコード
- 記入: 任意 (報告を受けた場合には請求明細データに付与されます)
- 文字: 英数
- 文字数: 30文字以内
- 概要: 1 コンテンツ単位でユニークなコード。
- (2) コンテンツ区分
- 記入: 音声番組の場合必須
- 文字: "Q" またはブランク
- 概要: 音声番組の場合 "Q" それ以外ブランク
- (3) コンテンツ枝番
- 記入: 音声番組の場合必須
- 文字: 三桁の数字 (000, 001, 002...)
-
概要: 1 コンテンツに複数楽曲の場合、まずコンテンツタイトルを1 データとして "000" を記入する。使用楽曲には別途、前ゼロ付 "001" から始まる構成楽曲枝番を記入する。
特記1:音声番組は、イーライセンス管理外作品を含む全てのご利用作品をご報告ください(全曲報告)。音声番組の場合、イーライセンス管理外作品を請求から除外するために必須です。また、情報料やリクエスト回数は、1 音声番組1 リクエストあたりの情報料およびリクエスト回数を記入するものとし、タイトル・構成曲すべてに同じ情報を記入してください。なお、タイトル行、イーライセンス管理外作品の報告行においては、「管理団体名」「イーライセンス作品番号」の記入はブランクとします。
- (4) メドレー区分
- 記入: メドレー楽曲の場合必須
- 文字: "M" またはブランク
- 概要: メドレー楽曲の場合 "M" それ以外はブランク
特記1: 音声番組ではメドレー区分は指定できません。
- (5) メドレー枝番
- 記入: メドレー楽曲の場合必須
- 文字: 三桁の数字 (000, 001, 002...)
- 概要: メドレー楽曲の場合、まずメドレータイトルを 1 データとして "000" を記入する。使用楽曲には別途、前ゼロ付 "001" から始まる構成楽曲枝番を記入する。
特記1: メドレーは、イーライセンス管理外作品を含む全てのご利用作品をご報告ください(全曲報告)。また、情報料やリクエスト回数は、1 メドレー楽曲1 リクエストあたりの情報料およびリクエスト回数を記入するものとし、タイトル・構成曲すべてに同じ情報を記入してください。
なお、タイトル行、イーライセンス管理外作品の報告行においては、「管理団体名」「イーライセンス作品番号」の記入はブランクとします。
- (6) コレクトフラグ / コレクトコード
- 記入: 空欄を推奨
- 文字: "1" "X" "Y" のどれか、またはブランク
- 概要: -
特記1: e-License ではコレクトフラグ / コレクトコードの付与、チェックを行わず、利用報告時のデータはその場でチェックされ、問題があればそこでアナウンスされる。
- (7) JASRAC 楽曲コード
- 記入: 任意 (e-License では無視されます)
- 文字: 英数
- 文字数: 10
- 概要: JASRAC 楽曲コード
- (8) 原題名 (曲名)
- 記入: 必須
- 文字: 日本語と英数字の混在可能
- 文字数: 60 (ただし、全角文字は 2 文字として数える)
- 概要: 曲名。
特記1: 原題名と作品番号の扱いについては [3-2] を参照のこと。
- (9) 副題・邦題
- 記入: 任意 (e-License では無視されます)
- 文字: 日本語と英数字の混在可能
- 文字数: 60 (ただし、全角文字は 2 文字として数える)
特記1: 利用作品の登録手順については [3-2] を参照のこと。
- (10) 作詞者名
- 記入: 任意 (e-License では無視されます)。複数ある場合はカンマで区切ること。
- 文字: 日本語と英数字の混在可能
- 文字数: 60 (ただし、全角文字は 2 文字として数える)
特記1: 利用作品の登録手順については [3-2] を参照のこと。
- (11) 補作詞・訳詞者名
- 記入: 任意 (e-License では無視されます)。複数ある場合はカンマで区切ること。
- 文字: 日本語と英数字の混在可能
- 文字数: 60 (ただし、全角文字は 2 文字として数える)
特記1: 利用作品の登録手順については [3-2] を参照のこと。
- (12) 作曲者名
- 記入: 任意 (e-License では無視されます)。複数ある場合はカンマで区切ること。
- 文字: 日本語と英数字の混在可能
- 文字数: 60 (ただし、全角文字は 2 文字として数える)
特記1: 利用作品の登録手順については [3-2] を参照のこと。
- (13) 編曲者名
- 記入: 任意 (e-License では無視されます)。複数ある場合はカンマで区切ること。
- 文字: 日本語と英数字の混在可能
- 文字数: 60 (ただし、全角文字は 2 文字として数える)
特記1: 利用作品の登録手順については [3-2] を参照のこと。
- (14) アーティスト名
- 記入: 任意 (e-License では無視されます)
- 文字: 日本語と英数字の混在可能
- 文字数: 60 (ただし、全角文字は 2 文字として数える)
特記1: 利用作品の登録手順については [3-2] を参照のこと。
- (15) 情報料 (税抜)
- 記入: ストリームおよびサブスクリプション以外は必須
- 文字: 小数点以下を含む数字 (小数点以下は 2 桁まで記入可能)
- 概要: 1 曲 1 リクエストあたりの情報料を記入する。桁を区切るカンマの記入は不可。情報料がない場合は 0 を記入する。
特記1: 包括的な使用料の場合、リクエスト可能回数で割った額を記入する (300 円で10 回リクエスト可能である場合は 30 を記入)。小数点以下 2 桁で割り切れない場合、小数点第3 位を切り捨てる。
特記2: アルバム単位での販売など複数曲の1 回のリクエストに価格設定がある場合は、販売価格を販売単位に含まれる曲数で割った金額を記入する(2000 円で10 曲販売の場合は 200 を記入)。小数点以下 2 桁で割り切れない場合、小数点第3 位を切り捨てる。
特記3: リクエスト回数が無制限である場合は "1" を記入する。
- (16) IVT 区分
- 記入: 必須
- 文字: "I" "V" "T" のどれか
- 概要: 曲のみ利用の場合 "I"、詞曲とも利用の場合 "V"、詞のみ利用の場合 "T" を記入する。
特記1: ヴォーカル音源でも、イントロなどインスト部分だけの利用の場合は、 "I" としてください。
- (17) 原詞訳詞区分
- 記入: 任意 (e-License では無視されます)
- 文字: "1" "2" "3" のどれか
- 概要: 原詞利用の場合 "1"、訳詞利用の場合 "2"、不明の場合 "3"。
- (18) IL 区分
- 記入: 任意 (e-License では無視されます)
- 文字: "I" または "L"
- 概要: 海外音源使用時は "I"、国内音源の場合は "L"
- (19) リクエスト回数
- 記入: 必須
- 文字: 数字
- 概要: 実際にリクエストがあった回数
特記1: リクエスト回数が 0 回の楽曲についても必ずご報告してください。
- (20) 管理団体名
- 記入: 必須
- 文字: "eli"
- 概要: 管理団体名を示す。
- (21) e-License 作品番号
- 記入: 必須
- 文字: 英数
- 概要: 楽曲の e-License における作品番号を記入する。
特記1: 記入された作品番号に基づいて楽曲が特定される。詳細については [3-2] を参照のこと。
-
この方式での利用報告では、作品番号で楽曲の識別が行われる。つまり、1 行内の作品番号と曲名が正しく一致していなかった場合でも、作品番号に対応する曲が使用されたとみなして処理が行われる。記入された作品番号に対応した曲が存在しない場合はエラーとして、そのファイルごと報告の受付は行われない。
作品番号と曲名が一致しない場合、利用報告ファイルの登録時に不一致が報告
される。そのため、作品番号が間違っていた場合はファイルを修正して再報告
することが必要となる。再報告処理については [4] を参照のこと。
-
- 本フォーマットに従い報告データを作成して、3 ヶ月に一度、1 ヶ月単位に、クリアランスシステムよりファイルをアップロードする。
[4-1]. 再報告処理について
いったんファイル報告を行い、登録処理が行われた期間について、何らかの理由により報告の修正が必要な場合は再報告処理を行う。
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(a) 再報告処理を行うと、前回の報告内容は消去される。そのため、あらためて報告するファイルには「前回間違っていた行」や
「追加申告する行」のみではなく、前回問題なく登録された行データもそのまま含まれていなければならない。
つまり、報告ファイル内には常に該当期間の楽曲使用情報がすべて含まれていなければ、正しく報告処理が行われない。
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